これは
にいらしたクライアントさんの話です。
その方は嫌な事は全て他人のせいに
していました。
その方はあるスピリチュアルの団体に
所属していて学んでいた方だから
「自分の内側が投影している世界」
という事は分かっているはず…
それなのにどうしてそうなのだろう⁉
単純に疑問でした。
他人のせいにしたくなる時
他人の事を悪く思ってしまう
そんな時は誰でもありますが
『常に職場のある人の事ばかり
「ムカつく‼」
といつも思ってしまう‼』
と…
どうしてだろう？
と、ずっとその方の話を聞いていて
「あ！それだ‼」
と思う事が出てきたのです。
それは以前ある方からの教えの誤解でした。
「全て自分の内側にある」
という教えを言っていたのですが
それを幾度となく言われているうちに
どうやら
「自分の内側にある原因を探る」
という事を
「それを映し出しているのは
ダメ人間だから‼」
という解釈になっていたのです
そこでの教えがそうだったわけでは
ありません。
しかしそう解釈してしまい
それからはそのような出来事があると
自分を責めるようになっていたのです。
自分を責めてしまっているのだから
内側を見つめて府に落ちるどころか
そんな自分が益々イヤになり
また責めてしまう
↓
責めると更にイヤな気持ちになる
↓
自分を責めたくないから
その感情に蓋をしてしまう
↓
また同じような出来事が起きる
という悪循環を繰り返していたのです
私は「それだ！」
と思いました
内側を見つめる事は
責める事ではありません。
気づいた事が「ダメ人間のする事」
でもありません。
誰でも完璧な人間はいないのだから
「イヤだな」
と思う気持ちがあって当然です
それは
「自分を守る為の手段」
「痛みを避ける事」
「幸せを感じたい」
と思って抱いた感情や言動、行動です。
例えば
私がイヤだと思った感情の一つに
「私の嫉妬心」があります。
ある時までそれを奥へ奥へと
しまい込んで蓋をしていました。
それがある出来事によって
今までに感じた事のない異様な嫉妬心に
おそわれたのです。
その時私の目の前にいた彼は
「わざとじゃない？」と思うくらいに
私に嫉妬するような事ばかり
してくるのです。
意地悪にも感じました。
その度に本当に苦しくて
自分が嫌いになる程の嫉妬心に
かき乱されました。
異常なくらいに…
自分にこんなにも嫉妬心があった事が
信じられませんでした
最初は彼を心の中で責めましたが
内側に何があるのか感じようとしました。
そして分かったのが
「ある出来事を境に嫉妬しない女」
を創りあげてクールな女を演じていたのです。
しかもそのような事に関しても何も言わない
だから男の人にとっては
付き合いやすいというか
ある意味都合よく付き合えたと思います。
でも本当はヤキモチ焼きだし
「行かないで！」と言いたい
そんな感情に蓋をしてしまっていた事で
いつも同じパターンに陥っていました
それが今まで以上の出来事により
異様と感じる程の感情が出てきたのです。
気づいた事で
自分の気持ちも言えるようになりました。
そこから彼の行動が嘘のように変わりました。
なんとなく
そんな事を思い出しそれを話すと
しばらくして
「私もかも…」とクライアントさんが
言ったのです。
自由奔放（いい意味で）な職場の女性に
嫉妬のような感情で疎ましく思っていたのです
クライアントさんも
ある時から自由奔放な自分をやめてしまい
大人の女性を演じていたのです。
そして
「自由奔放はダメ人間のする事」
「社会人として失格」
という決め事を作っていたのです。
「自分を責めなくていいんですね
そんな事に振り回されていてバカみたい
でも気づけて良かったです
これからは自分を責めずにいられそうです」
」とおっしゃって帰られましたが
翌日から不思議と職場の女性に思う感情が
全く変わったそうで
以前のように「ムカつく」
という出来事も感情も無くなったそうです
これはよく言われる
「インナーチャイルドが癒される事」にも
繋がりますね
内側を見つめる事は
決して自分を責める事では
ありません。
そしてそのような気持ちがあったとしても
それはダメ人間の思う感情でもありません。
必ず自分を守る為に抱く感情です。
それに気づきその鎧を下ろす事で
蓋をした感情がスーっと消えていくのです
